みなさん、こんにちは。
トライケア統括所長の藤澤です。
一気に気温が上がりました・・・。これから夏を思うとつらくなりますが、夏に向けた対応は今から始まっています!
5月の過ごし方について、参考にしていただけたら幸いです。
■ 急な気温上昇が体に与える影響とは?

5月は春から初夏への移行期であり、年間でも気温の変動が激しい時期です。日中の気温が25℃を超える日も多くなり、中には真夏日(30℃以上)に達する地域も出てきます。
このような急激な気温の上昇は、まだ暑さに慣れていない体に大きな負担をかけます。人間の体は気温の変化に適応するまでに一定の時間がかかるため、5月の段階では体温調節機能が十分に働かず、様々な健康リスクが現れやすくなります。
■ まだ暑さに慣れていない体が危険信号を出す理由
春の心地よい気候に慣れた身体は、急に夏のような暑さに晒されると、体内の熱をうまく放出できず、熱がこもりやすくなります。また、冬から春にかけて低下していた発汗機能がまだ完全に回復していないため、体温の調節が難しくなります。
このような状態で屋外活動や運動を行うと、体温が急上昇し、頭痛、めまい、倦怠感といった熱中症の初期症状が現れることがあります。
■ 5月に多発する「熱中症」の初期症状と対策
熱中症は真夏だけの病気ではなく、5月にも多くの発症例があります。
特に5月の熱中症は、体が暑さに慣れていないことから、軽い油断で重症化することも少なくありません。初期症状としては、頭痛、吐き気、筋肉のけいれん、脱力感などが挙げられます。これらのサインを見逃さず、こまめな水分補給、涼しい場所での休憩、通気性の良い服装の着用が予防の鍵となります。また、屋外での作業や運動は気温の低い朝や夕方に行うよう心掛けましょう。
■ 脱水・睡眠障害・食欲不振…初夏に起こりやすい体調不良
5月の気温上昇に伴い、体内の水分が知らず知らずのうちに失われることで、軽度の脱水症状が起こりやすくなります。脱水は単なるのどの渇きだけでなく、疲労感や集中力の低下、睡眠の質の低下にもつながります。
また、暑さによる食欲不振や胃腸の不調も見られるようになります。これを防ぐためには、こまめな水分とミネラルの補給、消化の良い食事、適度な運動と十分な睡眠を心掛けることが重要です。
■ 高齢者・子ども・持病のある人が特に注意すべきこと

体温調節機能が低下している高齢者や、体力の未発達な子ども、糖尿病や心疾患などの持病を抱える人は、5月の気温上昇に対して特に注意が必要です。熱中症や脱水症状を自覚しにくく、症状が現れたときにはすでに重症化していることも少なくありません。家族や周囲の人が変化に気付き、声を掛けることが早期発見と予防につながります。
■ 気温差による自律神経の乱れとその対処法
昼夜の寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすい時期でもあります。自律神経が乱れると、頭痛、めまい、不眠、イライラといった症状が現れることがあります。
これらを予防するには、規則正しい生活習慣を保ち、体温調整のしやすい服装を選ぶこと、リラックスできる時間を持つことが効果的です。また、毎日の入浴や軽いストレッチなどで自律神経を整えることも有効です。
■ これからの季節を乗り切るための生活習慣と予防策
本格的な夏を迎える前の準備期間ととらえ、今のうちから体を暑さに慣れさせておくことが大切です。
適度な運動を日課にし、汗をかく習慣をつけること、エアコンに頼りすぎず自然な形で体温調節を意識することが、夏場の健康維持につながります。また、天気予報を活用して気温の変化に敏感になることで、無理のないスケジュール管理が可能になります。
身体が発するサインに耳を傾け、季節の変化に合わせたセルフケアを意識することが、健康な初夏を過ごすための鍵です。